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TextileExchenge(ラボック、テキサス)6月3日発表

再び成長に向かうオーガニックコットン生産量

このレポートは、オーガニックコットンを生産している各国の57の会社の取材から得られた
数字を取りまとめている。
調査の結果、2014年のオーガニックコットンの繊維生産量は、10%の伸びを
回復していたことが判った。
更に生産者の意欲的な取り組みなどを見ると来年は15%~20%の生産が拡大すると
予測している。
*3万2000ヘクタールの畑が新たにオーガニックコットンの栽培を行うことになっている。

これまでの3年間の落ち込みとははっきりと違う勢いが出てきている。
この伸びは、漫然として伸びた数字ではなく、取り扱いのメーカー各社の盛んなプロモーションと生産、販売の連携が、功を奏した形になっている。
認証の件数の伸びや小売企業の長期的な販売計画などが増えている事でもうかがい知ることが出来る。

この市場の拡大の理由は、確かに消費者の動向を察知して販売の機会を増やしてきた小売店の貢献は大きい。
また、店頭に商品が並ぶまでのサプライチェーンが早い決断をして発注することで
繊維生産者たちを盛り上げ、いい結果になった。

オーガニックコットンの業界は、市場規模が順調に拡大している中で、この3年間の繊維生産の劇的な落ち込みで不安を抱えてきたが、再び明るい兆しを得て盛り上がりを見せている。

オーガニックコットン生産10%の伸びの中身を見てみると、インド、バングラディッシュ、
中国の認証オーガニックの生産機能が倍に膨らんでいることがあり、世界を引っ張っている   ことが判る。
インドは相変わらず世界の生産量の74%を占めている。
ペルーとトルコのオーガニックコットン繊維事業への積極的な取り組みにも注目したい。
(トルコはこれから3年間で2万トンの生産を計画している)

オーガニックコットン生産に係る問題
・GMO(遺伝子組み換え)の種の蔓延で、非GMOの種の入手が困難。
・活発なオーガニックコットン製品市場の要求に十分な量を供給出来ていない。
・サプライチェーンの販売方法に、まだまだ洗練さが足りない。
・世界のオーガニックコットンの生産地域がもっと広がって、理想的には
生産地と消費地が近づかなくてはならない。
・更なる消費拡大のためには、消費者にオーガニックコットンを買う意義を
もっと伝えなくてはならない。

データ
オーガニックコットン市場規模 157億ドル(1兆5,700億円・100円/$)

OCS,GOTSなどの認証受託件数  平均22%増加(GOTS:18%+、OCS:26%+)

オーガニックコットン収穫量   11万6,794トン(前年比10%増加)

オーガニックコットンの使用量の世界トップ10の会社
・トップ10の会社の使用量は25%増加している。
・トップ10の会社のオーガニックコットン製品の業績は平均で56%上昇した。それぞれ特別な
販売企画を成功させている。
・42%の製品にオーガニックコットンであることの特別なラベルを付けている。
・81%の販売でサステナビリティの表現を使っている。

1. C&A ドイツ
2. H&M スウェーデン
3. Tchibo ドイツ
4. Decathlon フランス
5. Nike アメリカ
6. Carrefour フランス
7. Target アメリカ
8. Lindex スウェーデン
9. Inditex スペイン
10.Puma ドイツ

平成27年6月19日             日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男