ハンモック・オーガニックコットン製

NOCメンバーの面白商品紹介を紹介します。image

ハンモックスタイル (山梨県甲州市)広瀬靖行さん
http://hammockstyle.jimdo.com/
ハンモックは、中南米のインディオの寝具です。
ハマックの樹皮を編んで作っていたので「ハマック、ハマカ、ハンモック」と  呼ばれるようになりました。
インディオは、「夢」を神の世界と思い、夢の世界に引き込む「神の秤」と呼び、
ハンモックを特別な想いで大切に扱いました。

コロンブスは、南米を探検してハンモックの快適さを知り、ヨーロッパに伝えたそうです。    当時、帆船で航海しました。
帆船は風を孕んで右に左に船体を傾けて走ります。
ハンモックで吊り下がって寝ていると、その揺れは打ち消されて安定し、
屈強な船乗りもお母さんに包まる様に安心して眠ったことでしょう。
また、船の床は固く、濡れていて、気持ちの悪い虫が這っていました。
宙吊りのハンモックは、すべてを解決してくれて、至極快適でした。
ハンモックに魅せられてオーガニックコットン製の
究極の快適ハンモックを開発したのが、ハンモックスタイルの広瀬さんです。

広瀬さんは、オーガニックライフを体現しています。その生活ぶりについてお話を伺いました。

・オーガニックコットンに興味を持ったキッカケはなんですか?

幼少期より約20年間、重度のアトピーでした。
会社を休職して訪れた場所で「自然療法」と出会い、自然栽培によるお米と野菜作り、それらを調理した食事、農作業やストレッチで体を動かすという、生活スタイルをその場所で実践しました。
2か月半ほどすると体に変化がみられ、見違えるように回復しました。
それ以降は全く薬を使用せずに生活しています。
また、経費毒や自然環境について考えるようになったのも、この頃からです。
現在も、自然栽培で農作物を栽培していて、化学肥料・除草剤などの農薬を使用しない
栽培方法が普及すればいいなと思っています。
そんな流れで、自分が作るハンモックはオーガニックコットンで出来ないかなと
模索し始めました。

・実際に製品が出来上がって、どんな感じがしましたか?

試行錯誤の上に出来たものなので、とても嬉しかったです。
同時に、多くの人々の協力なしにはできなかったので、皆さんにとても感謝しています。
製品と共に、織物のこと、綿栽培のことなど、作り手の想いを、
使ってくださる方々にお届けしたいです。

・オーガニックコットンのハンモックを買った方々の感想を聞かせて下さい。

従来のハンモック同様に強度を保ちながら、寝心地と肌触りの良さを追求しました。

「肌触りがとても気持ちいい」
「包み込まれる感触が最高」
「お母さんのお腹の中にいる気分」
「通気性がいいので快適」
「綿そのものの色を活かしているところや、シンプルで柔らかいデザインが素敵」

・広瀬さんのエコロジー観を聞かせて下さい。

モノが溢れる現在、社会において今、モノがどのように作られているのか、
どんな問題があるのか、これまではどのように作られてきたのかを知る機会が
もっとあればよいと思っています。
オートメーション化された製造工場の見学もいいのですが、伝統工芸のモノづくりの
現場、在来工法の建築現場、農薬や化学肥料を使わない農場などで
「実際に体験する」ことを子供の頃からさせてあげることが重要だと思っています。

現場を体験することで、作ることそのもの以外にも、自然との関わり、循環、作り手の生活、
経済などいろいろ見えることがあり、価値観を見つめ直すよいキッカケになる気がします。

・生活の中でこだわるオーガニックなエピソードはありますか?
私が主宰する「はたけ日和」で、みんなで大豆の脱穀・唐箕がけ、選別作業していた時の事。
大型機械はないので、昔ながらの道具を用いての作業は、地道で時間が掛るものでした。
メンバーのお子さん(小学生)が言った一言。
「大豆になるまでに、こんなに手間暇がかかるんだね。
これからは、大事に食べてあげないとね。」
こういう体験をたくさんすることが子供の成長に大切なんだと思います。

・オーガニックな生活をされていますが、具体的に説明頂けますか?

○自然栽培で、お米、小麦、ライ麦、青大豆、黒豆、小豆、芋類、その他一般的な野菜を
栽培しています。(専業としての農家ではなく、半農)
○麦類はパンや焼き菓子に、青大豆は味噌に、木の実はジャムに、大根は沢庵にするなど、
加工食や保存食を作っています。
○農的暮らし(家庭菜園や小さな畑など、農の時間のある暮らし方)に関心のある人たちに
農園を公開して、私の暮らしを体験してもらう「はたけ日和」という会員制の会を
主宰しています。
○木村式自然栽培勉強会@山梨に所属し、会員と交流することで、自分の畑にフィードバック
しています。
○畑にコンポストトイレを自作。(残念ながらその畑は今年返却予定)
○今年度より、和棉の栽培を小規模で行い、どのように生育するのか、その過程を自分で
体験しています。
○手紡ぎ、手織りの工程も体験してみます。

・オーガニックな生活の前と後で変わった事はなんですか?

畑や田んぼにいると、自分が自然の一部であると実感します。
また、人間とは本来そうあるべきだとも感じます。
必要な人にそのキッカケをつくることができたらと思うようになりました。
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ハンモックは、このところ自然派の人々やヨガを楽しむ人々などがその快適さに
注目して人気です。身体をスッポリ包み、荷重が均一で、腰痛が改善した例もあります。

体験にハンモックスタイルを訪れてみたいと思いました。
ご一緒しませんか?

平成27年5月13日                 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男

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