1997年に通販会社カタログハウスの「通販生活」にオーガニックコットン製のパジャマの
掲載が決まりました。今期で18年、まだ続いて大台の20年が目前です。
企画が始まり、半年ほどじっくりと練られました。
コンセプトは、オーガニックコットンの肌触りの良さを活かした冬用の最高級パジャマということでした。2代目

企画会議で意見が分かれました。「マンションに住んで、冬でも暖かく、厚地のパジャマは要らない派」と「戸建に住んで寒く、暖かい厚地のパジャマが欲しい派」に分かれました。
結局、戸建で、寝る時は暖房を切ってしまう
ユーザーを想定してデザインが始まりました。

11月から3月頃までの寒い時期専用の冬用
暖かパジャマと云うためには、生地は厚地で要所、要所を暖める工夫をしようということに
なりました。
冷えを感じるのは、腰回り、肩の周り、そして
襟元ということからアイディアを出し合いました。
腰回り、肩の周りは、部分的に2層にして、
ゴロツキが起きないように加工する方針はすぐに
決まりましたが、難しかったのは、襟の作り方です。
またまた意見が分かれました。
寝る時に「首回りはすっきりしないと寝れない派」と「首が寒いのでタオルを巻いて寝る派」でした。
デザイン会議に参加したスタッフたち自身の体質によって、このように真っ向から意見が
分かれるのでした。
結局、寒がり屋さん派の意見が通り、スタンドカラーのオーバーコートの襟を参考に首を
しっかりと包むデザインが追求されました。いくつものサンプルを検討して、基本デザインが
決まりました。

最高級のパジャマであるためには、肌触りが良く、快適な安眠が出来、程よい暖かさを保ち、
繰り返しの洗濯にも耐えられる強度がなければなりません。また縫い目が肌に当たらないように
縫製ラインを工夫し、パジャマには贅沢なラグラン袖にしました。その上、縫い目を伏せる
ひと手間加えた縫製にしました。
更に、縫製工場の選定にあたっては、わざわざベビー服を作る工場を選びました。
ベビー服を専門に作る工場は、縫い目が肌に当たらないように丁寧に仕上げるのが得意です。
もう一つ、ホルマリンなどの有害物を使った生地が工場内に置いてないという点も大事でした。折角、オーガニックコットン100%の原料で、漂白や染色などの化学加工剤を使わず仕上げ
ピュアな生地なので縫製工場の空気環境も選定の条件に入れました。

原料は、世界の綿の生産量のわずか0.7%しかない超希少な100%オーガニックコットンで、第三者認証機関の証明書、いわば血統書付きです。日本の製造工程の安全性はNOCが審査して認定しています。万全の態勢で最高級冬パジャマは完成しました。

カタログハウス社は、販売時期より数か月前に、一部の消費者に販売を試していました。その反響のよさを確信して1997年の本番が始まりました。
予定の3、000着は簡単にクリアしてしまいました。
翌年から改良版を出して、年々販売数が伸びました。5,000枚の大台に載るのにそれ程の
時間は掛かりませんでした。男性用も発売すると、7,000枚に膨らみました。
それから17年、今年もロングセラーを続けています。60%のお客様がリピーターというから驚きです。
冬が来るからあのナチュラルパジャマと云うのが風物詩になっているようです。

産みの苦しみがあり、徹底的に練った本当に良い物は、分かってもらえるということでしょう。
街には3,000円くらいで立派なパジャマが買えますが、このパジャマは当時13,500円もしました。一年に13,500円の出費はそれほど贅沢な事ではありません。ご夫婦でちょっと豪華なディナーを楽しむ出費程度です。
身体を癒し、身体を作る大切な「睡眠」を快適にする道具と思うと決して高いものではないことが判ります。

最新の冬パジャマhttp://www.cataloghouse.co.jp/bedding/pajamas/1101233.html

平成27年2月26日
日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男