先日ある会合の後、飲み会になりました。隣に座った人と会話が進み、NOCの活動を説明していると「それはコーズ・ビジネスですね」と言われました。「はあ」と相槌を打ちましたが、何のことか判りませんでした。話題は次々と変わり楽しい時間を過ごしました。帰りの電車の中、酔った頭の中で「コーズ・ビジネス」という言葉にいくつもの?マークがついて巡っていました。家に帰って、調べてみると英語のCAUSE BUSINESSでした。ビコーズのコーズで「理由」とか「正当な根拠」「意義のある」などの意味のようです。

NOCのオーガニックコットンのビジネスは、「意義のある仕事」というお褒めの言葉だったのです。

意義のあるビジネスとは、地球環境を良くする、社会を住みやすくする、健康生活を守る、などが浮かびます。この他、人類に貢献する、貧困をなくす、児童労働をなくす、それから民族ごとの伝統的な技術を伝承するとかもあります。このように並べてみるとかなり広い意味でほとんど、エシカルの概念と重なる感じがします。

調べてみると、もう一つ、「コーズマーケティング」という言葉が始めにあったようです。それは、ある商品を購入すると、社会貢献に結びつくと訴える販促キャンペーンになります。

寄附活動や慈善活動とは異なり、結果としてその企業のイメージアップ・収益拡大がもたらされる企業戦略です。元々は、1983年に、カード会社のアメリカン・エキスプレスがニューヨークの「自由の女神」の修復の資金を集めようというキャンペーンからです。

日本でも次のようなキャンペーンが行われました。

企業が自社の売り上げ増進を狙ってイメージアップ戦略の一環で行うこのような活動は偽善だとする意見もあるようですが、果たしてそうでしょうか?

日本の消費者の中に、光の当たらない所に注目して、助けたいという意識が高まっている証拠で、企業は競争して慈善に励むということは良い事です。

元来、企業は「社会の公器」です。

逆に社会のためにならない企業は淘汰されていかなければならない存在です。いらない企業として淘汰してゆく主体は、我々生活者であり、消費者です。ここは試されていることを大いに自覚しなければならないと思います。企業の活動に注視してゆかなければなりません。

さて、NOCは昨年(2013年)、NOCラベルを23万6千枚発給しました。

ラベル一枚に付き2円の貧困支援金が付加されていて、締めて47万円という金額になりました。これは、インド、タンザニアのビオリ・プロジェクトに送ることになります。

㈱パノコトレーディングの寄付金と合算して、飲料水用の井戸建造費、学校の運営費に充てるようになります。

NOCラベルのこの活動は名実ともに「コーズ・ビジネス」と呼んでいいという訳でした。

 

平成26129日                      NOC 宮嵜道男