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この写真は、2014年に世界の貧困地域で飲料水や給排水の衛生環境の改善でHELVETASの恩恵を受けた人々の数を表しています。

左からアジアと東ヨーロッパ地域181,111人、ラテンアメリカとカリブ海地域39,530人
アフリカ349,453人、合計で570,094人

HELVETAS Swiss Intercooperationは、スイス・チューリッヒに本部を置く貧困支援NGO
非政府組織です。
HELVETASは、スイスで、実績もあり、最も成長している団体組織の一つに数えられている
元気な組織です。
現在、1955年設立のHELVETASと1982年設立のIntercooperationの二つの組織が合併して活動しています。

政治的、宗教的な背景はなく、常に中立的な立場にあります。
活動のビジョンとしては
「すべての男性も女性が、依存する立場(支配される立場)から自立し、安全で
人として尊厳のある生活ができ、自然環境を永く維持してゆくことを目指す」
としています。

現在、10万人の会員と賛助者があり、世界の九つの地域にボランティアチームがあります。

アフリカ、アジア、南米、東ヨーロッパなどの30以上の国で、運営のために現地の人々が
雇用されています。

チューリッヒの本部では、140人のスタッフが主に管理業務やプロジェクト業務をしています。地域の開発プロジェクトを立案して、政府の諮問機関や企業や団体に提案するなど、常に
開発途上国の人々の上に起きる問題の掘り起こしと解決の方向性を示す役割をしています。

具体的には、アフリカ、アジア、中南米諸国、東ヨーロッパで苦境に喘ぐ人々の生活向上を
目的としていて、最も注目するのは、給水、排水の衛生環境、飲料水の確保、橋や道路建設、そして食品、有機栽培、フェァトレード、土壌管理、森林回復、水力など自然エネルギー発電
などを支援しています。

また人権保護や伝統の文化保護など広い分野から貧困地域を援助しています。

年次報告書を見てみると、年間の活動費が約146億円と大規模で、会費や寄付金だけでも
30億円、委託事業70億円などを得て、事業しています。

日本の外務省所管の独立行政法人のJICA(国際協力機構)の事業費が1兆3800億円から
比べると事業規模は、大きいとは云えませんが、協力組織を縦横に張り巡らせ、少ない
コストで実質的な援助が活発に繰り広げられていることが判ります。

もちろんオーガニックコットンの事業との関連があります。
2003年からキルギスタンで行われた事業を紹介します。

中央アジアにおいて農民の生活向上を目的にして、オーガニックコットンの生産と供給先の
プロモーションが計画されました。

化学肥料も殺虫剤や除草剤など一切の農薬、GMO品種の排除をして行われました。
当初は、生産量が伸びず農民の収入を減らしましたが、それまでに指導してきたマリや
ブルキナファソ、タンザニア、インドなどで行ってきた経験を活かして改善してゆきました。

結果として生活もよくなり、農薬を使わないので農民の健康も維持され、地域の環境汚染も
改善されました。

第一段階は2003年から2006年まで行われ、第二段階は2007年から2011年で、1200のメンバーによって2,500ヘクタールの規模になりました。それまで、有機農業への転換の指導とオーガニックコットンの認証取得と供給先へのルート開発をしてきました。

第三段階は、2012年から現在までで、更なる生産量の拡大と販路の拡大を進めています。HELVETASは昨年2015年で60周年を迎えて、更なる支援活動に意欲を燃やしています。

NOC関連のコットンはインド・タンザニアで行われているbioReプロジェクトの産物ですが、
このプロジェクトを推進しているスイスのREMEI社がプロデュースしているオーガニックコットン製のカジュアルウエアーは、スイスのHELVATASのフェアトレードショップで定番品として扱われています。

平成28年4月4日                 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男