220px-Jan_Vermeer_van_Delft_016フランスのルーブル美術館に、フェルメールの
小さい作品があります。

正式には「レースを編む女」ですが、あまりにも
可愛らしいのであえて「レースを編む乙女」にします。

モデルは、17世紀頃のオランダ、デルフトに
住む良家のお嬢さんでしょう。
静かな部屋で、指先に神経を集中させて糸を操り、
ボビンレースを編んでいます。
お気に入りのドレスにレースをあしらって、
ときめきの夜会に出掛けたことでしょう。

襟元や袖口などを飾るレースは、中世ヨーロッパの
貴族たちが、気品を競う中で発展しました。
イタリアの北のトーション地方で生まれ、ドイツやフランスで育ったと言われています。

やがて機械が発明され、紐を作る機械から進化してレースを編めるようになり
マシンボビンレース(Machine Bobbin Lace)が一般に拡がりました。
昭和の初め頃に日本に入ってきた時は、トーションレースと呼ばれたそうです。

ヨーロッパを旅した時に、レースをお土産にしようと専門の店に入ってみたら、
どれも予算オーバーなほど高価なのには驚きました。結局、コースターの小さいセットを
なんとか買いました。
認識不足でした。レースは「糸の宝石」と呼ばれるように価値の高いものだったのです。
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オーガニックコットンの製品の基本は、人の手を・化学の効果を、できるだけ抑えて、コットンの素質を損ねない程度で加工を済ませる。自然の味わいをそのまま維持して仕上げられたものを最上品とすると考えてきました。
すると、どうしても生成り色や、淡い草木染カラーで、服の表現、デザインが単調になってしまいます。
そこで、このトーションレースを上手にあしらうと、生成りの意味がグンと明確になって、
一段と魅力的な服になります。
アーリーアメリカンな可愛らしさの表現もいいし、清楚な欧州スタイルも演出できます。
意欲的に、オーガニックコットン製のトーションレースを作ってくれている「つかさレース」のホームページが美しくて感動しています。
サンプルブックも簡単にダウンロードできるように仕組まれていて、商品企画のファイルには
是非、保存されることをお奨めします。
http://www.tsukasalace.com/products/organic-cotton/
平成27年7月7日                 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男