還暦を越えて早4年、やっと自分の歳をあきらめ半分で認めることができるようになりました。                 あちこちでシルバー割引の恩恵に与れていいことも結構あります。

この年齢になって、強く感じることがあります。

それは子供たちの幸せのことです。血の繋がった孫達ばかりでなく、街で見かける可愛い子供たちみんなの幸せを願う気持ちが強くなってきました。

世界の貧困国に目を転じると、絶望的な状況で何とかその日その日を、やり過ごしている子供たちが沢山います。同じこの世に生を受けてどうして・・・という思いに駆られます。

11月28日、ILO国際労働機関の催しに招待されて参加してきました。2016年までに世界の児童労働の中でも最も過酷な環境にいる子供たちをゼロにするキャンペーンのキックオフ会議(発会式)でした。

現在、アジア、アフリカを中心に1億6800万人の子供たちが児童労働に従事しています。そして、その内8500万人は、子供の兵隊や鉱山労働そして性的な奴隷状態の子供たちで、「最悪の形態の児童労働」と特別に呼ばれる子供たちです。

ILOが、2000年に調査した時と比べると、児童労働は3分の一に減って来ています。

世界の眼が、やっとこの悲惨な光景に注がれ、国際会議がいくつも開かれ、90か国が児童労働の撤廃への協力を表明し、ILOの支出予算、最大の4000万ドル(40億円)がこの児童労働問題に充てられ、積極的な活動の成果がこのように現れました。

世界が一致協力して知恵を絞り時間を掛けてお金を出し合っていけば、大抵の問題は解決できるという希望が見えました。

但し、減った減ったと云っても、今この時に苦しんでいる子供たちが、日本の人口以上1億6800万人もいるという事実を見ると、喜んでいる場合ではありません。

2016年までに解決するという目標に向けてもう一息の頑張りをしなくてはなりません。

つぶらな瞳の可愛らしい子供たちが、貧困の中で犠牲になっていることを知れば、誰でも何とかしてあげたいと思うのが人情です。いかに知らせることの大事さが判ります。

このキックオフ会議には、元サッカー選手の北澤豪氏が参加して、この運動への応援を熱く語りました。

サッカーと児童労働は、ボールの生産と結びついていました。1998年当時、世界のサッカーボールの75%を生産していたのはパキスタンでした。生産の担い手はなんと年端もゆかない子供たちで、その労働環境が問題になりました。子供たちの手は硬い皮を扱うために変形していました。1日10時間も働いて賃金も大人の半分の50円、60円という哀しいものでした。

華やかなサッカースタジアムで観衆が目で追うボールの背景は、あまりに暗いことに世界中が唖然として、ナイキのサッカーボールの不買運動にまで発展したことがありました。

国際サッカー連盟FIFAもブラックイメージを払拭するために、FIFAライセンス生産方式にして児童労働が無くなるための監視の仕組みを作りました。

2002年の日韓共同開催のワールドカップでFIFAとILOは、「児童労働は退場!」のレッドカードを作って、多くの人々が掲げてこの問題への関心を高めました。またペレをはじめ多くの有名選手や芸能界、音楽界、政界の有名人がこのレッドカードを掲げた写真を発表しました。                                                      北澤選手は、自分が選手時代は、このレッドカードは怖れる存在だったが、この「児童労働は退場!」のレッドカードをサッカースタジアムで、みんなで掲げることでムーブメントを起こしてゆきたいと言われました。

大いにこの運動を盛り上げて、2016年にいい結果を出せるようご協力ください。

現在、この運動への支援金を募集しています。

郵便振替口座記号番号:00110-7-485843

口座名:児童労働にレッドカード(ジドウロウドウニレッドカード)

平成25年11月29日                        NOC 宮嵜道男