㈱シオンテックの菱川さんからファッションのカラーやスタイルの未来予測のレポートを頂きました。
その年ごとの色味は、社会の気分が反映されていて、そのポイントを外すと営業の成果にはっきりと表れると云われています。

レポートと一緒に、ラピスラズリの小石を糸で繋いだ可愛らしいお守りが
封筒に入っていました。

ラピスラズリは、和名では「瑠璃色」で両方とも発音してみると舌触りが、くすぐったさを感じ、同時に、青春の晴れやかさが懐かしく感じるから不思議です。
瑠璃色は濃いブルーにわずかに赤みがあり、艶やかな青紫色です。

フェルメールの「真珠の首飾りの少女」の青いターバンは、earring_s
フェルメールが高価なラピスラズリを贅沢に使った作品です。
絵の少女の表情とこの青いターバンの色はフェルメールの
心情が痛いくらいに表れて、名画中の名画と謳われています。
フェルメールは、莫大な借金を残して亡くなりましたが、
その借金は、高価な宝石のラピスラズリだったのかもしれません。 なにしろ、青い絵の具の価格の100倍以上していました。
宝石の「瑠璃石」を砕いて挽いてウルトラマリンブルーの
微粉末にして絵画にふんだんに塗り込みました。
フェルメールは、ラピスラズリの色の魅力に狂ってしまった
かのようです。
この絵は、いまや100億円以上の価値を持つと云われています。
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菱川さんのレポートでは、古代シュメールでは、神が守ってくれる石、幸運を招く石、想像力や直観力を高める石として大事にされてきたとあります。精神に直結する色で、疲れた心を
癒してくれるカラーだそうです。

さて、菱川さんのファッションカラーの予測は、オーガニックコットンを扱う私たちにとって
有難い方向です。
市場はこれまでのコスト合理化、低価格戦略に飽きて、新しい価値を持った商品への移行が
始まっていて、その変化のスピードは速いと見ています。
この傾向は、2015年に表れて2016年に実現してゆくでしょう。
但し、従来のような単調なビッグヒットが出るというものではなく、多種多様な機能素材や
色目の傾向が表れてゆきます。
この流れを掴むには、人間と自然界の係りを原点まで遡り、本当に人間を活かす効果効能を
探求してゆくことが必要です。
クラシカルな柄がモチーフとして再構成されたり、社会心理をベースに浮き上がる色や
スタイルが創造されてゆきます。

2016年には、世代交代しながら新しい感性を持った布地の加工工場(機屋、ニッター)が活躍します。

次の時代のメインテーマは、「快適性の追求」で、2000年以上の文化的背景を持った
わが国の古典をモチーフにすることは有効です。

2016年に相応しい色はブルーカラーです。
紫色に少し寄った青い色、正にラピスラズリの色です。
「メインカラーのトーンは、春夏はペールとライトの間に位置し、それはダルやブライトーンにマッチします。秋冬になるとダークグレイッシュからグレイッシュの位置に主たるトーンが動き、春夏から秋冬で大きな差がでます」と予測しています。
菱川さんは、この他2016年のシルエットとデザインの行方を具体的に予測されています。
テキスタイルの傾向はマニッシュ(男性的)で、表面はフラットやプレーンの素材で、
細番手の品質の良いものが好まれます。
シルエット、デザインは、ベーシック、マニッシュ、クラシックに回帰してゆくとしています。
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オーガニックコットンの素材には、豊かな物語があり、テキスタイルはプレーンが最も美しく、クラシカルなカッティングに適しています。
まさに2015年、2016年のかなり重要な位置にオーガニックコットン素材が置かれることになると思います。

参考
㈱シオンテック
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平成26年7月8日                日本オーガニックコットン流通機構
宮 嵜 道 男