images体内に過剰に「活性酸素」が発生すると細胞を錆びさせる。
活性酸素は、あらゆる病気の切っ掛けを作ると怖れられています。
その活性酸素を消す有難い物質が「ポリフェノール」です。

植物が、光合成で成長してゆく時、生成されるのが
ポリフェノールで、植物の色素や食べた時の苦みやえぐ味で
いわゆるアクのことです。これが強力な抗酸化作用を
発揮するわけです。
植物の色素は「伊達」ではなく、自らを酸化から守っているのです。
野菜や果物を食べると体にいいという理由の一つが、この
「抗酸化力」でした。
赤ワインの赤い色素、コーヒーの色、緑茶、チョコレートなど洋服に付いたらシミになって
なかなか落ちません。なるほど色素なのです。

さて、コットンも植物ですからポリフェノールをもっています。
織り上げられた布地は精練工程で熱水の石鹸液で洗い、何度も濯がれて仕上げられますので
アク(ポリフェノール)分はほとんど残っていません。
ところがぬいぐるみなどで、この生地に綿を詰めて仕上げ、そのぬいぐるみを水に浸し石鹸などで洗って、自然乾燥させると、表面が乾き始め、中の水分が表面にじわじわと上がってきます。
この時に綿のアクを一緒に運んで来てぬいぐるみの表面に留まるとそこが茶色のシミになります。
当初は、オーガニックコットンなのに何か不純物が入っていて問題だと買い手さんから
叱られたものでした。
また特に紫外線を90%以上遮断する力のある茶色のカラーコットンには豊富に入っていて、
茶色の色素が、白い生地との境に影のようなわずかなシミを付けることもあります。
ぬいぐるみの綿は水洗いしていませんが、カラーコットンの茶色生地は精練しています。
それでも厚地の生地の場合は染み出ることがあります。業界用語では、「色泣き」と呼びます。
NOCのオーガニックコットン規準では、環境汚染や、使う人の健康のために一般的な化学加工
処理をしていません。
化学加工処理はどうしてするかと云うと、デザイン的な要素の他に、均質な製品品質のために、そしてお客さんからクレームされないように防衛のために強力な精練加工や漂白や柔軟加工を次から次へと行います。
コットンという天然物だからこそ起きるマイナス要素は徹底的に打ち消すのが目的です。

NOCのオーガニックコットンは、これらの「お化粧的な」加工をしませんから植物としての性質をすべて露わにします。
正真正銘さを喜んで頂くのがオーガニックコットンと考えています。
シミが出た、色泣きが困るとクレームされますが、残念ながらオーガニックコットンの精神が
理解されていないということでしょう。
一般の化学処理された綿製品とは、根本的に違うことを理解しないと単なる「不良品、欠陥品」に見えてしまいます。
茶色のシミは、ポリフェノールで舐めても安全ですと聞いても、見た目は困るという場合は
洗濯の方法に注意すればかなり改善出来ます。

<オーガニックコットンのぬいぐるみの洗濯アドバイス>

一般のぬいぐるみは、中綿も側の布地も化学合成繊維ですから洗濯できるものも多くあります。
これに対してNOCコットンぬいぐるみは、中綿もコットンですので、基本的に洗濯をお奨めできません。
中綿はひとたび水分を含むとなかなか乾燥しにくく、カビや、異臭など発生することがあります。
お手入れの基本は、天日に干して、柔らかいブラシで表面を清潔に保つことです。

ただし、どうしても表面に付いた汚れを取り除きたいという場合は、うすい石けん液をスポンジなどに吸わせ、汚れの部分をこすり取り、素早くシャワーで表面を洗い流してください。
水分が中綿に滲み込まないようサッと済ませます。
注 水を張った洗面器などに浸けて洗うことは避けてください。
その後、バスタオルなどでよく水分を拭きとり、ドライヤーで急速に乾かします。
自然乾燥で時間を掛けて乾かすとコットンの植物としての成分であるロウ分、脂分が
浮き出て、シミのように表面に表れることがあります。
このシミの成分は天然植物コットンそのものですので、安全です。

毛並のあるぬいぐるみは、乾ききる寸前、生乾きの時に柔らかくブラッシングして表面の毛並みを整えてください。
柔らかい感触をお楽しみいただけます。末永くご愛用ください。

平成26年7月25日              日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男