9月13日、残暑で燃えるような日差しを浴びて、会場の国立競技場 第一体育館に向かいました。
 原宿駅から明治神宮の正門前を通り過ぎて横断歩道を渡ると巨大な巻貝のようなあの建物が見えてきます。
日本を代表する建築家 丹下健三のデザインした建物で、東京オリンピックの水泳競技や国際的なバレーボール大会、冬はフィギアースケート 世界大会などスポーツの豊かな歴史を刻んできました。

展示会の会場内は縦横に繋がる細い通路が作られ、その両側に小粒な展示ブースがびっしりと配置されています。 その順路に沿って展示品を見て歩きます。

ジュエリー、シューズ、衣料関係、小物、バッグ等々、ファッション商品がそれぞれ精一杯の自己主張をしています。

色も形もデザイン先行で、一般の百貨店や量販店では見かけない一歩先行く商品ばかりです。

400のブランドが参加し、ファッション関係者1万5千人が来場し、そのうち8,400人が現役バイヤー、1,300人が報道関係者としています。

この展示会に出展するには、オーディションと呼ばれる審査があり、 デザインのレベルが要求されています。  約2.2mx2.2m、5平米で  37万8千円という比較的高額の経費を掛けて、若いクリエーターたちが、新しいファッション市場を狙ってチャレンジしています。

アシュペーフランス㈱が主催するこのroomsファッション展は2000年から年に2回のペースで開催されてきて、年々規模を大きくしてきています。アシュペーフランス(社長:松村孝尚)は、全国に80店舗、年商98億円の日本のファッション企業です。

オーガニックコットンのような素材に依った物よりも、アーティスティックで先進的なファッション性で勝負するという雰囲気で、「エコロジー」とか「フェアトレード」などのキーワードが浮いてしまう雰囲気がありますが、このデザインに賭ける若者たちのエネルギーに眼が離せなくて、毎回見に来ています。

今回は驚いたことに「地場産」というテーマが加わり、日本の各産地の隠れたファッション商品が大きく紹介されていました。

その中に僅かですが、オーガニックコットン製品を見つけて、嬉しくなりました。

ファッションが見かけだけでなく、素材の精神まで語られるように なるとオーガニックコットンの本格的な出番だと思いました。

平成24年9月14日
宮 嵜 道 男