第19回ワールドカップ南アフリカ大会が終了しました。
日本では、7月12日未明、延長戦の末スペインがゴールして初優勝が決まりました。今回も色々なドラマを残してゆきました。
ドイツの水族館の蛸のパウル君の予想が百発百中だった事も色を添えました。
日本のチームも予想外の活躍で、大いに日本中を沸かせました。最後のパラグアイ戦では、立派な戦いの後、あの悲劇のPK戦で散りました。PKシュートを外した駒野選手を慰めるチームの面々の姿は涙を誘う美しいものでした。
日本人が大好きな散る桜を愛でる気分です。逆にうまく勝ち進んで次のゲームで大量点を入れられる失態を演じていたら、日本チームはあのようににこやかに凱旋する事は出来なかったと思います。実にいい散り方をしたものだと感心します。

もう一つオランダ対スペイン決勝戦で初めて日本人の西村主審と相楽副審が審判団に名を連ね、これまた立派な采配が現地で話題になっています。

テレビで観戦していて気になった事は、世界の多くの国ではフットボールと呼んでいてサッカーとは言っていません。調べてみると、サッカーと呼ぶのは日本の他にはアメリカとカナダとオーストラリアだけのようです。Association Footballの変形でSoccerになったとのことです。これらの国ではフットボールは、ラグビーのことで、ややこしい限りです。

さて、サッカーボールは誰が作っているのでしょうか?
年間2000万個生産されていますが、ほとんどがインド、パキスタンで作られています。公式のサッカーボールは、手縫いでなければならないという規程があるようで、一つ一つのパーツを縫いこんで行きます。

大変手が掛かる作業で一日に2~3個と言う生産量なので、どうしても人件費の安い国に仕事が流れます。そしてついには、年端も行かない子供を反強制的に働かせるようになってしまいます。

NOCが所属する児童労働反対運動組織ACEのホームページに、サッカーボールを縫う仕事をしている子供の実態が報告されています。

当時15歳だったインドの女の子ソニアさんが2001年に来日して語りました。ソニアさんは5歳からサッカーボールを縫う仕事をしていました。

「32面の硬い人工皮で出来たパネルを縫い合わせる作業は時間がかかり、1日かけてボール2個を縫い終わるのがやっとです。1個あたり縫い合わせて支払われるお金は、5ルピーです。(日本円で約15円)」

7歳の時にソニアさんは失明し、その後NGOに救出されました。児童労働の問題を知って欲しいと日本に来られました。詳細はこのホームページにありますので、是非読んで見てください。

児童労働反対運動組織ACEのホームページ

何事もそうですが、華やかな表舞台を支えているのは、地に這うように生きる恵まれない人々です。10分の一でも100分の一でも裏側の事情にも関心を向けて、少しでも改善するよう運動してゆきましょう。

日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮嵜 道男