日本・日本人のエシカルな特質Chrysanthemum
その一

<自己評価の低い日本人・どうして?>

 

日本人で日常英会話が、そこそこ出来る人でも、外国人に「英語は判りますか?」と英語で問いかけられると「ア、リトル・少しなら」と答えます。
または、「あなたは幸せですか?」と問われると「ソーソー・まあまあです」と答えます。
「アイ アム ハッピー!」と本気で答えている姿を見たことがありません。

国立青少年教育進行機構が毎年、アメリカ、中国、韓国と共同で青少年の意識調査をしています。
各国の高校生1,500~2,500人合計で7,700人(2014年9月)にアンケート調査しました。

「人並み能力があると思いますか?」の設問に対して
肯定的な答えは                   中国90%
アメリカ88%
韓国69%
日本55%
「勉強が得意な方かですか?」
肯定的な答えは                 アメリカ66%
中国65%
韓国32%
日本23%
「体力に自信がありますか?」
肯定的な答えは     アメリカ78%
中国77%
韓国51%
日本43%
「自分がダメ人間だと思うことがありますか?」
そう思うと答えたのは   日本72%                                        中国56%
アメリカ43%
韓国36%

以上のように日本の子ども達の自己評価が低いという結果に、教育の専門家たちは子どもを褒める習慣がないからとか、ゲームや勉強ばかりで評価基準が単純すぎるからとか、地域活動とかボランティアの体験がないからとか、高校受験の制度がいけないとか、いずれも的外れなコメントを出しています。
果たしてそうでしょうか?
では、大人である私たちがこの同じ設問に答えるとなると、日本の高校生と同じになるのではないでしょうか。高校生たちは、日本の社会に生きて、社会の気分の中で育っています。
「あなたは幸せですか?」と問われて、本心では幸せと思っていても「はい、幸せです」と答え難いのが日本人です。幸せではない人に思いが行って、「そこそこです」と答えを濁します。
「元気ですか?」の応えも「まあまあ大丈夫です」と答えます。病気で苦しんでいる人に、申し訳ないという意識が深い所で働くのです。
日本の高校生は、外国の高校生よりもずっと、大人の感覚を持っているということが云えるのではないでしょうか。
「 日本こそエシカルなセンスを持った稀有な国」と言ったら、ほとんどの人が「えーっ!
日本がそんなにいい国なわけがない。他にもっといい国がある筈だ」という人が多いのではないでしょうか。
日本人は元来、控えめな内省的な性格の人が多いのですが、第二次世界大戦で敗戦してから、更に高じて自虐的になってしまいました。
戦時中、必死に自国を守ろうと命を賭した人たちの悲痛な思いまでも無視して、ひたすら日本軍の残虐行為の反省を口にするのが知的で格好がよいという風潮が戦後すっかり出来てしまいました。
いわゆる自虐史観がはびこり、日本の素晴らしさを語ると意外な顔、怪訝な顔をする人が多くなってしまいました。
10年くらい前の新聞に、世界の子供たちへの意識調査で、「自国を誇れますか?」とか、「自国の将来は明るいと思いますか?」などというアンケート調査が載っていました。
日本の子供たちの答えが他の国の子供たちの答えから突出して低い率の結果を表しました。
未来の担い手の子供たちが自国に愛着と誇りを持てず、将来を暗いとイメージしていてる訳で、これでは、日本の未来は決して明るくはならないということになります。

それでは、10年後の今日の日本がどうなったのでしょうか。
この5年くらい前から、インバウンド・いわゆる外国からの観光客が急増して、日本再発見、クールジャパンが始まり、日本人が自身の姿を見直し、自信を取り戻しつつあるということなのでしょうか。

平成27年10月13日
日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男