長らくグリーンピースの活動を批判的に見てきましたが、最近の活動を見ていると
納得することが多くなってきました。

グリーンピースと云えば、すぐに過激な捕鯨反対運動を思い浮かべますが、捕鯨船に体当たりしているのはシーシェパードという別の組織で、関係ありませんでした。
グリーンピースの基本は非暴力活動ですから、船で体当たりなどと云う暴力的な行為はしません。

捕鯨反対運動については確かに日本の歴史的な食文化を否定されたようで、受け入れられませんでした。
西欧諸国からクジラを食べることへの批判が出るたびに、自分たちだって「牛・豚・鳥」を
たっぷりと食べているじゃないかという反発を感じたものでした。

グリーンピースの捕鯨反対活動は、海洋生物の乱獲の反対運動の一つで、他にマグロやウナギも保護されるべきと主張しています。
MSC(海洋管理協議会認証)やBAP(ベスト水産養殖業務認証)などの規定に沿って適正に管理された水産物を食べましょうということから、まず、水産物を販売するスーパーマーケット大手5社に申し入れ、賛同を得ることに成功しました。その後実態調査し、各社の取り組みの様子を公表してゆきました。
先日NHKのテレビニュースでこの点を取り上げていました。買い物する何人かに
インタビューしてみると、スーパーマーケットが水産物の持続可能性に取り組んでいることに
共感を示していました。消費者意識が高くなってきています。
海洋生物は、無尽蔵にある訳ではなく、利益優先で採り尽くせば、絶滅して、次の世代の人々に迷惑をかけることになります。
和歌山県太地町で行われてきたイルカ追い込み漁は、可愛らしく、人懐こい動物なだけに撲殺される様子をテレビなどで見ると辛くなりました。
イルカの肉をどれだけの人が食べたがるのでしょうか?一般のスーパーでイルカの肉の販売を見たこともありません。
正当性の論理ばかりに頼るのではなく、国は一般市民の心情を確かめることも大事ではないでしょうか?
他に食べるものがない時代ならともかく、飽食で肥満が悩みの時代なら世界の人々を不快にするような事は止めて、妥協するくらいの余裕を世界に見せてもいいのではないでしょうか。

国際環境NGOグリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動することとして、
特定の政府機関や団体、企業からの支援を受けず、あくまでも一般市民の寄付で運営しています。オランダのアムステルダムに本部を置いて、40か国280万人の市民サポーターで組織されています。これまでの活動が国連で認められて、総合協議資格という名誉ある地位を得て、重要な会議にオブザーバー出席が許されています。
グリーンピースは、1971年にアメリカの地下核実験に反対したのが活動の始まりでした。

非暴力の活動とはどのようなものか、それは署名活動、デモ、パレード、座り込みなどの
直接的な行動と特定の組織に提言する活動があります。
1.環境破壊の現地調査
2.科学的な分析レポートの作成
3.国連への問題提起
4.問題のある政府、企業、団体に対して抗議と代替案の提示
活動のテーマは、以下のように多岐に亘ります。
・原発反対運動  : 2011年3月から継続して各地の放射線測定を行っている。
・自然エネルギーの推進運動
・海を守る運動  : 海洋生物の乱獲反対
・森を守る運動  : 熱帯雨林、森林の不当伐採に反対、植林活動など
・食と環境を守る : 農薬の害を告発、例えばネオニコチノイド農薬がミツバチの生態に
ダメージを与えている問題を調査、研究、提言をしている。
遺伝子組み換え農産物の反対運動
この他
・あらゆる環境汚染に注目する。
・市民社会を良くする。
・企業にエコの意識を植え付けてゆく。
・集団的自衛権に反対する運動。
等々があります。
面白いものでは、グリーンピースの女性たちを中心に多くの女性が集まって、
「女性の視点で、社会を見直し平和で快適な社会づくり」をテーマに研究しています。

グリーンピース主催のセミナーに参加してみての印象は、意外に中高年男女が多く、一時の過激な活動家のような人はいなくて、どちらかと云うと市民カルチャーセンターのような穏やかさがありました。

NOCが問題にしているテーマと共通点が多くなってきています。

是非ホームページをご覧ください。http://www.greenpeace.org/japan/
そして、共感できたら寄附してあげてください。

平成26年6月23日            日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男