この会社は、奈良の高級麻製品の会社で1716年創業の伝統工芸品を扱っています。ご多分に漏れず、時代の趨勢の中、細々と茶道具の一つとして生き長らえてきましたが、13代目の中川淳氏(39歳)が社長に就いてから、業績をぐんぐんと伸ばし、年商27億円、従業員235人まで伸ばしてきました。

表参道ヒルズ、東京ミッドタウン、新宿伊勢丹、丸ビルそして、東京駅KITTE、など、話題のファッションセンターに出店して、全国29店舗を展開しています。

これまでの成功は、ブランド政策にあったとして、関連の著書「ブランドのそだてかた」などを出版し、話題になり企業コンサルタントを務めるようになっています。

ブランドは、中川政七商店の他、遊中川、粋更(KISARA)を使い分けています。

信条として

・マーケティングはいらない

・一人一ブランド

・自分のしたい事をする

としています。

中川氏が繰り返し語るのは、日本の伝統工芸品ならどれも素晴らしいという訳ではない。商品も包装も店舗も売れるデザインを突き詰めなければならない。売れるものは、物の価値以外の6~7割の、見た目、雰囲気、店の対応力で決まる。ハード(モノ的価値)と共にソフト(コト的価値)を軽視してはいけない。

また、いい物を作れば売れるという時代ではない。物を作る努力と同じ位、伝える努力をしなくてはならない。

ブランドとは「伝えるべきことを整理して正しく伝えること」と言い切っています。

「中国の安いものが出回って、デフレで不景気で、消費者の財布の紐が固くってなかなか売れない」などと愚痴を言っている場合ではありません。工夫と決断が必要です。

オーガニックコットン製品には伝えるべきことが豊富で、ブランド化がし易く、有利な条件が沢山あります。

オーガニックコットンの消費者イメージは、すこぶる良く、その割には普及率が低いということは、これからもチャンスは山のようにあるということです。

「いつやるか?今でしょう!」と行きたいものです。

是非、このユーチーブ画像を見て頂きたい。NOCの皆さんに、大いに参考になるケーススタディです。

http://www.youtube.com/watch?v=huKUbjDHfT0

平成25年5月13日                        宮嵜道男