現代日本は、資本主義が極みに近づいているのか、何事も極端な方向に動いているようです。首都圏には、どんどんと資本が投下され、○○ファッションタウンなどという商業施設が乱立して、人も仕事も益々集中してきています。
その一方で地方には、若い女性がいなくなって「風前の灯」状態の村や町が多くなり、社会問題化してきています。

かつて、核家族・ニューファミリーによって、活気にあふれた東京近郊のニュータウンは、住人もろとも老化して方向感を失って、想定されていた筈なのに、行政は呆然と
成り行き見詰めて、手を打てない状態です。
何が変わったのか?何が先鋭化してしまったのか?

あらゆるものが商品化して、地球資源も土地・スペースも人の命の時間もありと
あらゆるものがお金でその価値として計られるようになってしまったからではないで
しょうか?
人々の仕事は徹底的に分業化され、個人の能力の狭い範囲だけで評価してしまうような堅い仕組みが出来上がってしまいました。
本来、お金も仕事も人々の便益のためにある筈のものでしたが、いつの間にか逆転して「お金のため」という目的になってしまって、人々がお金に縛られ、仕事に支配される
社会になってしまいました。
その反省からでしょうか、NPOやNGOの活動に無償の労働を提供して、心の豊かさを味わうボランティア活動や山林に眠る価値を掘り起こそうという「里山資本主義」なる考え方が注目されるようになってきています。

人間としての本来の生活とはなんだったのかを実践を通じて追求するのが
「世界のエコビレッジ」の共通のテーマですが、近未来の理想郷になりうるか、
更に、オーガニックというテーマをもった
ビレッジ、コミュニティの可能性を
考えてみましょう。

世界を見回してみると現在、15、000ヶ所にものぼる「エコビレッジ」が存在しています。(Eco village-Japan.Net ホームページ発表より)

エコビレッジとは、「お互いが支え合う社会づくり。環境に負荷の少ない暮らし方」を
求める人々がつくるコミュニティのこととされています。
GEN(グローバル・エコビレッジ・ネットワーク)という世界的なつながりも
出来ています。
1990年にデンマークのガイア・トラストのロス&ヒルダー・ジャクソンが声を
上げました。
「人的資源や情報をネットワークして地球環境的に持続可能な社会作りの運動にする。
そして、そのための技術を高め、自然と調和し、人々が精神的にも満たされる豊かな暮らしとはどのようなものか、追求してゆく」としています。

世界大会も定期的に行われ、エコビレッジの進化に向けて情報共有しています。
1960年代には既に世界各地で、エコビレッジの考え方の原型となるような個性的な
コミュニティーが存在していました。
スコットランドの「フィンドホーン」、インドの「オーロビル」、アメリカ・テネシー州の「ザ・ファーム」、スリランカの「サルボダヤ」などが挙げられます。
現在、GENのネットワークの中には更に、次のようなエコビレッジがあります。
オーストラリア:「クリスタルウオーター」、「ニンビン」、
イタリア:「ダマヌール」、
アメリカ:ニューヨーク州「イサカ」、ロサンゼルスの「エコビレッジ」、
マサチューセッツ「アースランド」、
セネガル:「エコヨッフ」、「コルフィーファ」
チベット:「ラダック・プロジェクト」、
アルゼンチン:「ガイア連合」
メキシコ:「フエフエコヨーテル」
ボリビア:「コチャバンバ」
ブラジル:「バルース」
イギリス:ウェールズ「センター・フォー・アルタネーティブ・テクノロジー」
デンマーク:「スヴァン・ホルム」
スイス:「メタンタ」
等々です。
それぞれテーマを持ったコミュニティーが運営されています。
日本にも、1918年、武者小路実篤が起こした精神性と美を掲げた農業
コミュニティ「新しき村」は埼玉県入間郡毛呂山にあります。

東京:「かんかん森」
三重県:「アズワンコミュニティ」
栃木県:那須町「100年コミュニティ」
北海道:「共働学舎」
この他、埼玉県小川町、千葉県鴨川でも計画中です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく

平成26年6月9日             NOC 宮嵜道男