http://act-greenpeace.jp/food/organic-ranking2016/

%e6%b6%88%e8%b2%bb%e8%80%85環境運動を行うグリーンピースが、「オーガニックをもっと広げよう」という キャンペーンでスーパーマーケットランキングを発表しました。

日本のような成熟した先進国で有機農産物の普及が遅れている現象は特異なことです。

ヨーロッパ各国の有機農業の耕作面積の比率は2011年の統計で、イタリア8.6%、ドイツ6.1%、イギリス4.1%、フランス3.6%、アジアでは、韓国1%、中国0.6%です。

わが日本は、全体で461万haに対して有機農業面積は、1万6千haですからなんと      0.35%に過ぎません。

農産物生産量で見ると全体のわずか0.18%ということになります。

このようなオーガニック農産物の異様な低調はどこから来るのでしょうか。

もちろん農林水産省・国の施策の問題は大きいですが、一般消費者にとってオーガニックが 遠い存在になっているのは、私たちの日常で、近所のスーパーマーケットに行っても     有機農産物を見つけることができないからです。

アンケート調査によると、67.1%の消費者は、「スーパーマーケットの店に有機野菜が足りない」と云い、その消費者の68.8%の人々は、「充実していれば、買いたい」と云っています。

ここまで機は熟しているのに、スーパーマーケット各社の腰は重く、消費者の声に応えていません。

更に、農業者たちの49.4%は、条件が揃えば有機農業に転換したいと答えています。条件とは売れるようになることです。

グリーンピースは、今年の3月に大手スーパーマーケット各社を調査してどれ程、会社として オーガニック野菜に取り込んでいるか比較しました。

調査は7項目からなり、

①有機農産物の販売について                                                                                                  ②今後の有機農産物の販売方針                                                                                              ③有機農家の支援                                                                                                                 ④農薬の自主規制があるかどうか                                                                                         ⑤ネオニコチノイド系農薬がミツバチにダメージを与え農産物の受粉に支障を来すことを         認識し対処しているかどうか                                                                                                   ⑥ネオニコチノイド系農薬を使わない農産物を扱っているかどうか                                         ⑦ほうれん草に対してネオニコチノイド系農薬を使うと子供への害が大きいことを認識し、      この農薬を使わないほうれん草を販売しているかどうか

<総合評価>

1位 コープネット事業連合 総合得点  30点
2位 イオン              22点
3位 イトーヨーカドー         16点
4位 ライフ              16点
5位 ユニー               6点
6位 成城石井              4点
7位 バロー               4点

さすがに生協は、レベルが高いという結果になりました。

但し、上記項目の⑤⑥⑦ネオニコチノイド系農薬とミツバチの問題には意識が低いことが表れました。

5位のユニー以下は、販売はしているものの、オーガニック農産物が社会に未来にどのような 役割を担っているかの意義について理解があるとは言えない結果となりました。

有機農産物の常設コーナーを保有している店舗数が一番多かったのはユ二―でした。(75%)
次はイオン、ライフで、ともに57%、コープネット事業連合は40%、イトーヨーカドーは11%、成城石井は週に2回ほど有機農産物フェアを実施していました。
バローは2店舗のみ有機農産物を販売していました。

以上のように、スーパーマーケットの販売の現状は惨憺たるもので、これではオーガニックが広がってゆくのは難しいと解りました。
価格だけでなく安心安全を求める消費者は、常設も少なく、品ぞろえも貧弱で不満でいることスーパーマーケット事業者は知るべきです。

オーガニック農産物が増えれば、農薬やGMO種が減って行き、何百年も続けてゆける農業の仕組みが発達してゆきます。

一方、私たちは消費者としてできるだけ有機農産物を購入し、有機農業者を力づけてゆくことにしましょう。

平成28年6月13日                日本オーガニックコットン流通機構

宮嵜道男