600万年前、人類は猿から分れて進化してきたそうです。

時を経て人の体の仕組みが変わってゆきましたが、現代人は数万年前に生きていた人とほとんど同じ体質を持っていると云われています。

20世紀は科学の世紀と呼ばれ、現代生活に当たり前にある製品が爆発的に産み出されてきました。ところが、便利な生活を支えるものの中に人体に害を及ぼすものが少なからずあることが判ってきました。

その一つは化学物資であり、もう一つは電気器具から出る電磁波です。

化学合成物質や高周波の電磁波は、自然界には本来ない筈のもので、人体にとってまだ対応できないため、ダメージとなり、病気になるものと思われます。

これから何万年、世代を重ねると、あるいは化学物質を栄養に、電磁波をパワーに換えるように適応した人体に変わってゆくのかもしれません。但し、今を生きる我々の世代では、とても対応はできません。

                                       

電磁波を病的に不快に感じる病気、電磁波過敏症の患者が増えてきています。
多くの場合、化学物質過敏症の患者さんに同時に症状が現れることが多いようです。

こうなると、家庭内のなんでもない電気製品が刺激の発生源となるため、一般的な生活が難しくなってしまいます。

電磁波は、電気が流れると発生してしまうので、照明器具も冷蔵庫も電子レンジもテレビも電気掃除機もヘアードライヤーも、すべて不快の発生源になります。

最近話題のオール電化IH調理器やハイブリッド自動車、リニアモーターカーなども強力な電磁波が出るので十分な対策を施さないと健康問題が起きる可能性があります。

WHO世界保健機構の国際癌研究機関IARCが、2001年の10月に大変ショッキングな研究成果を発表しました。
「電磁波4ミリガウス以上になると小児白血病の危険が倍増する」というものでした。また、携帯電話の電磁波に発ガンのリスクがあると発表しました。
台湾の環境団体はいち早く、15才以下の児童の携帯電話の禁止をするよう政府に要求を出しました。
従来から高圧送電線に近いと白血病や癌になると云われて来ましたが、それを裏付ける内容でした。

携帯電話が普及して、悪影響の強い高周波域電波が多数使われるようになりました。
また携帯基地局のアンテナが街の建物の屋上のあちこちに設置され、周辺住民に電磁波による健康障害として現れはじめこのまま拡がってゆくのか心配されています。

中学生以下の子供が携帯電話を使うのは危険と医療関係者が指摘するようになりました。
子供の頭蓋骨は、小さく薄いため影響が大きいという理由からです。

どこの国の政府も、電力をベースに築き上げてきた現代文明を根底から否定するような問題は、ほとんど無視する傾向があります。

マスコミは、電気関連事業者が有力な広告スポンサーであり、営業的に、おいそれと問題提起できません。そこで実際にこの現代病で苦しむ患者が増えても、その因果関係を疑う論調を主流にしてゆくことになります。

1992年にブラジル・リオで開催された環境サミットで、リオ宣言の中に重要な項目がありました。
それは「予防原則」という考え方です。
科学的に証明できていなくても、地球環境にとって危険と考えられることは避けるべきだということです。(疑わしきは罰する)

予防原則を軽視すると50年、100年といった長期に亘る被害が出る可能性があり、救済の費用が莫大になります。

EUでは、既にこの原則に則って、「安全性が証明されていないものは不可」とし、一方、アメリカや日本では「危険性が証明されていない限り安全」という産業側に立った判断をしています。

電磁波問題、遺伝子組み換え種子の問題、環境問題など、みんな後手後手の消極姿勢が見えます。

平成24年8月10日
宮嵜道男